鎌倉の改修住居

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鎌倉市内に建つ築44年の団地の一室をリノベーションしました。

草花や木々の緑が生い茂り、鳥のさえずりが聞こえる自然豊かな環境の中に建つ団地群の一室。
この恵まれた周辺環境とゆるやかに呼応するような室内空間をつくりたいと思いました。

部屋の中心には団地特有の壊せないコンクリートの壁があり、その壁を活かすように部屋を設定していきました。部屋の設定とほぼ同時に床・壁・天井に使用する素材をイメージすることができた為すんなりと全体が決まりました。

イメージしたのは室内を流れる空気に淀みがなく、外部の光を受けて写し出された陰翳が全体にじんわりと広がっていく風景です。

そのために床材には無垢のカラマツを敷き、壁と天井は漆喰で仕上げました。また各窓には障子を嵌め、一部の壁や扉はツガ材でつくるなど自然素材を多く使用しました。

和を感じるような自然素材を使うのは落ち着いた空間にしたいことと時間の経過とともに素材が美しく育っていくからです。一方で和風な空間にしたい訳ではないので、その材料の寸法や仕上げ方を繊細に扱うよう配慮しました。

小さなこだわりの積み重ねによりしっとりと落ち着きがあり、それでいて爽やかな風が吹き抜ける気持ちの良い空間が完成しました。

■用  途:専用住居
■家族構成:夫婦、子供1人
■専有面積:75.84㎡
■竣 工 年 :1972年(新築時)
■構造規模:RC造壁式構造 | 5階建ての3階
■設計期間:8.0ケ月
■工事期間:5.0ケ月
■施工会社:富士ソーラーハウス
■建築不動産コンサルティング:創造系不動産
■写  真:石田 篤(IPS)

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