【団地リノベレポート】

昨日は団地リノベーションの現場定例の日でした。
現場定例では私たちが描いた図面の通りに工事が進んでいるかを確認したり、
施工する上で図面の通りには出来ないことをどうすれば実現できるかを話し合
ったり、そもそも工事に問題がないかなどスムーズに工事が行われるように定
期的に打ち合わせをしています。

これは一般的には「現場監理」と言われるもので私たち設計者が「設計」と同じ
くらい大切に考えている職務のひとつです。
(設計と監理については長くなるので別の機会に譲りたいと思います)
私たち設計者はクライアントの「想い」を形にしているのでその想いを現場の
職人さんたちと毎回共有している感じです。

そんな団地リノベーションの現場では古い建物特有の難しさに直面しています。
今回の難ポイントは排水の縦管(共用の配管)の位置が想定とずれていること
により設計の修正が必要なことでした。

団地の多くは鉄筋コンクリート壁式構造という形式で建てられていることが多
く、私たちが関わっている今回の団地も同じ形式で建てられたものです。
壁式構造の難点は構造の壁が室内に多くあり、この壁は動かすことも取り除く
こともできないということです。
そのため、壁と壁に挟まれた場所の中に色々な機能を配置していくことになる
のですが何かがひとつでもズレてくるとその周りにあるもの全てに影響が出て
しまうのです。

image[1]

今回は先の縦管のズレに対してどうすれば機能を損なわず、使い勝手も変えず
デザイン的にも違和感なく納めることが出来るかを床の下地合板の上に直に線
を描きながら現場監督や大工さんと知恵を出し合い検討をしました。

今回も苦労はしましたが何とか解決の方向が見えたので良かったです。
何か難しい問題が起こると、それを解決するために思いもかけない良い方向に
物事が進むことがあります。結果的にはクライアントにとって満足のいくもの
にまとめたいという思いで現場の皆さんと協力して完成を目指しています。

ちなみに鉄筋コンクリート壁式構造が悪いということは全くありません。
実際には良い点も多くあり、私自身は壁式構造が好きです。
その辺りのお話しはまたこんど。

デザインライフ設計室 青木律典