四つ間の家 -町田の戸建リノベーション-

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築30年(リノベーション完成時)の賃貸用の戸建て住宅を改修する計画です。
約43㎡3K(うち2部屋は畳の和室)の間取りを既存を活かしながら現代的に
リノベーションしました。
通常の賃貸住宅の場合、どんな方が住むかわからないので誰が住んでも良い
ように保守的で無難なデザインになることが多くあります。今回は事前にオー
ナーから話を伺い、問題点を探ることから始めました。ヒアリングをしてみると
和風の間取りなのでしばらく住み手が見つからなかったということ、これまで
は年配の方が多く、本当は若い方にも借りて欲しいと思っていることがわかり
ました。そこで誰もが受け入れるデザインにするのではなく敢えてターゲットを
絞り、古いものを活かしたリノベーションに興味がある人、その中でも考え方が
柔軟で工夫して住める人に向けて色々な余地を盛り込もうと考えました。
建築的には既存の間取りは不規則で使いにくい間取りだったため、少し整理
し、部屋の真ん中で空間を四つに分けることとしました。所謂「田の字プラン」
です。日本の住まいの原点とも言える田の字プランを持ち込みながら、現代
的な感性に訴えかける空間構成を目指しました。その上で四つの間それぞれ
の床仕上げの素材と色を変えることで空間に意味合いと序列を与え、シンプ
ルながらも奥行きのある空間としました。
決して万人に受け入れられる住まいではないかもしれませんが必ず喜んで住
んでくれる方はいると確信しています。
多くの賃貸オーナーさんがより戦略的に賃貸経営をするためのお手本になれ
れば嬉しく思います。

■用  途:賃貸戸建て住宅
■家族構成:賃貸
■専有面積:43.05㎡
■竣 工 年 :1985年(新築時)
■構造規模:木造1階建て
■設計期間:3.0ケ月
■工事期間:3.0ケ月
■施工会社:ミキホーム
■写  真:石田 篤(IPS)

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